ナイツに突入
しかし、一向に当たりは無い。
時間だけが経過する。
南西の風が強くなって来た。
夜になるとさすがに5月でも寒い。
名人
「なんか吹いて来たな~
これは寒いですよ!
魚が釣れてれば忘れられるけど
なんだかな~」
キヨーノ
「攻めてるけど、何かきっかけが欲しいよね~」
そんな他愛も無い話をしている時に事件が起きました!
仕掛けを投げた状態で、車を風よけに避難する二人。
車の陰で寛いでいた瞬間。
キヨーノのウキが無くなった。
っと同時にラインアラームが鳴る。
「ぎぃーーーーー」
「おっ、入った!」
竿まで走って駆けつけ合わせをくれる。
「まじかえ~カメラ回すで~」
キヨーノが竿を持って合わせた瞬間、
手元にずしりと重い感覚があった
「よっしゃ~!!!サカナ~
あれー切られた~
切られたよ~」
重量感を感じた次の瞬間にフワァっと軽くなった。。。
「まじかよ~
デカかったよ~」
名人
「ハリスは何号?」
キヨーノ
「5号」
一発かえ~
仕掛けを巻いてくると針元から
ザックりギザギザに切られていた。
「間違いなく歯のある強烈なサカナやで~
キヨちゃん、獲ってくれんかえ~
バラすなえ~」
キヨーノ
「俺だって獲りたいよ~
ハリス5号じゃダメなんだ・・・
分かったもう7号から勝負するで~」
一体なんだったんだ。
正体はなんだったんだ。。。
その後の話題はそればっかり。
名人もハリスを太くして勝負に出る。
と思っていたら、なにやらゴソゴソと仕掛けを組んでいる。
キヨーノ
「あら、名人
竿2本だすの?
どうした?仕掛けにウキが無いよ」
名人
「いいじゃないの、これは小名浜で経験した釣法
赤煙突・小名浜釣法ですよ!」
まさしく小名浜でカレイを釣ったあの仕掛け。
カゴ釣りなんだけどウキを取って底ベタを攻めるという。
そして付けエサにはホタルイカを設定。
名人、密かに考えてきた。
さすが家庭を持つとやる事が憎い!
底物も一本ほったらかしで入れて
さらにカゴ釣りで上物を狙う。
まさに一石二鳥の釣りに出た。
はたしてこれが吉と出るか凶とでるか?
答えは凶でした。
釣れた魚はウツボ。
海のギャングが強かに釣れただけ。
そしてウキを見ながらの底物も気にするとなると
名人、忙しくて混乱してきたご様子。
そうそうに底物の仕掛けを畳んでいた。。。
そしてキヨーノにアタリが。
「ウキが入ったで~
入った~」
もうさっきの切られたサカナのイメージが残っているから
大物とのやり取りを想定している。
っが、そこまで引かない。
もしろコツコツ言ってる。。。
「さかな~だけど小さいよ。
イサキだと思います。。。」
しっかりイサキが釣れました。
やはり夜釣りになれば魚も入って来るんでしょう!
ミッション完了です!!!このイサキを釣れた所を一部始終見ていた名人
何か閃いたらしい。
イサキが喰って来たって事は少し群れになっているだろうから
ポツリポツリと釣れてくれればいいと淡い期待をする2人
それでも続かない。
名人は今までのタナを密かに一ヒロ短くして
約6m前後までタナをあげた。
待つこと30分。
名人
「サカナ~
これは入りましたよ!
魚ですよ!!!」
キヨーノ
「サカナだね~
どう?大きいの?」
まぁまぁ引くでー!
うん重い。
なんだ、物は何だ!
寄せて来てライトを照らすと魚体が白く見えた
名人
「まさかロッシか?」
「タモ入れお願いします」
キヨーノ
「うん、言われて見れば白いか?
いや待てよ!」
タモに収まりあげて来ると。
名人
「メジナやねんかえ~
尾長やねんかえ~
でつけいんやねんかえ~」
名人久しぶりの歓喜
雄叫び
「でけーで!!!!」

測定すると尾長メジナ
47cm
立派に太った旨そうなサイズでした。
キタ~
おれの執念が実ったで~
ミッション完了です!!!久しぶりにいいサイズのメジナを釣った名人
高揚しております。
名人
「どうかえ~
これや!やっぱり魚はおったで~
もっともっと行くで~」
家庭を持った名人は貪欲になった。
ブダイとイサキしか釣っていないキヨーノがいきなり劣性
「まいったな~いい尾長釣ったよね~」
風が強まる中、名人が釣った尾長は貴重でした。
キヨーノは睡魔に負けて2時間ほど仮眠。
その間もひたすら丹念に釣りをしていた名人。
時刻は午前1時
キヨーノが起きて寝ぼけた感じで釣りを再開。
「名人、あの後何か?釣れた?」
「いや、なんも釣れない
むしろ寝てて正解だったよ」
あのメジナのあと全く釣れなかったとの事。
「う~ん、単発って寂しいね」
と語っていたら。
キヨーノに当たり
「さかな~!!!」
「サカナですよ~」
「でもあんまりひかない~」
寄せて来たらこちらもメジナ
意外にデカイ。
尾長メジナ
45cm
名人サイズにはちょっと届かない。
「いるね~尾長
釣れたらデカいね~」
ミッション完了です!!!名人に並んだで~
さぁーここから本当の勝負や~!
名人
「まじかよ!
追いついて来たな~
いつものみちのく粘り
ホント嫌な感じやで~」
キヨーノも納得の一枚を釣って
さぁーあとは数の勝負か目方勝負か
どっちが均衡を破るのか!?
その間に名人もイサキを一枚追加して
いよいよ夜が明けてきた。
もう夜の大型メジナは期待薄くなってしまったのか?
キヨーノ
「あれ、名人のウキ無いぞ!」
車で仕掛けの変更を考えていた名人
あわてて竿に戻り合わせる。
名人
「サカナ~
イサキじゃねーで!!!
これは間違いなくグレやっ!!」
お見事名人
今度も42cm
尾長メジナ!
名人
「まだまだおるんや~
おれの根気が勝ったんや~」
ミッション完了です!!!名人、本当に久しぶりに乗って来た。
そして直ぐに仕掛けを投入する。
この直ぐに仕掛けを入れる時は名人がスイッチが入った証拠。
まさに「名人劇場」が始まる前触れ。
なすすべもなく見守るキヨーノ
案の定、一時間後にもう一度釣る。
名人
「さかな~
これは完全に入った所を見ましたよ!
さかな~
カメラ頼むで実際のところ
キヨーノカメラマンでたのんますよ~」
ああ、そういえばこんな名人が過去に居た
そうあの憎たらしい程に釣っていた名人が帰って来た。
尾長メジナ
41cm
名人
「どうかえ~3枚40オーバーやったら上出来やろ~
いいんで~キヨーノも釣っていいんで~
やったらええんで~」
キヨーノ
「凄い、家庭の幸せを体感した名人は何かを覚醒したのか?
久しぶりに劇場に遭遇してしまった。。。」
そして完全に夜が明けて時刻は7時。
名人は疲れ果てて仕掛けを片づける。
「もう、いいやろ。
あとはキヨーノさんが釣ってくれるでしょう」
と珍しく早めに片づけをしている。
以前には考えられない行動。
そして時刻は8時。
レンタカーを返す時間が迫って来て止む無く納竿。
キヨーノにあのあと魚は来る事無く。
ドラマは名人の1人劇場で幕を閉じました!!!
キヨーノ

尾長メジナ
45cm×1
イサキ×2
ブダイ×1
名人

尾長メジナ47cm×1
尾長メジナ42cm×1
尾長メジナ41cm×1
イサキ×1
珍しく名人のお友達(イサキ)よりメジナが多く釣れた
納得の釣行。
名人
「式根島、最高やわ~
人もいい人ばかりやし、気軽に声かけて貰えるし
釣り場も混んでないし。」

帰りの桟橋では多くの釣り客や観光の方々が下りて来ました。
そして多くの釣り人に中で何度も名人は声を掛けられて
「頑張って下さい。応援してます」と励まされておりました。
ありがたいですね~
名人の決意表明が釣りに現れた新婚釣行これにて終了!
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