時刻は22:30
残された時間は刻々と過ぎていく。
名人
「ここはダメやっ!
なんとか突破口が欲しいー
移動しようえ~!!!」
キヨーノ
「いいけど、どうする?
あっち側へ移動するの?」
名人
「そうやな~
ここよりは水深があるから
いいと思うんや~
どうやろか?」
簡単に片づけをして荷物を車に積み込む。
撤退の準備が整って移動開始。
キヨーノ
「ちょっと八重根見に行ってみる?
勝負だけど・・・」
名人
「行ってみるか~
行くだけ行ってみるか~
ちょっとだけだよー」
ヨシミン
「久し振りですね~
ちょっとだけですか?」
未練たっぷりの八重根低堤にもう一度偵察。
車を走らせる事20分。
道中シコブシに連絡を入れてみる。
名人
「シコさん?
どうなの?夜も釣りしてるの?」
武士
「はい、さかな~
やってるよ~
イガちゃんの案内で隠れポイントに来てるけど
あまりよろしくないね~
ジョーは如何ですか?
私の巻頭が決まりましたか?」
名人
「それを言われたくないんや~
武士巻頭だけは阻止せねばやろ~
っていっても一向にサカナは釣れなかったでー
今の所、アンタが巻頭やっ!
だから勝負に出て、もういちど八重根を見に向かってるで~」
武士
「この時間からまだ移動?
そうとう苦戦してるね~
俺たちはそろそろ帰るよ!!!」
名人
「あぁーとっとと帰ってください。
あとは俺たちの時間だから・・・」
やべーな~
ヨコブシ本気で巻頭狙ってるで~
このままじゃマズい・・・
武士巻頭になってしまう~
八重根港が見えてきた。
風は相変わらず西から強風が吹き荒れる。
堤防の先端をライトで照らすが何も見えない。
3人共、車を降りて少し堤防に向かって歩き出したその瞬間。
「ザパーっ!!!」
先端は相変わらず白い波しぶきが上がっている。。。
「ダメやっ!」
「無理、絶対無理」
「死ぬでっ・・」
あ~ぁ、無常やな~
やっぱりダメかえ~
淡い期待も一気に吹き飛んで、
また来た道をトロトロ走る。
一件明るい店内のお店を発見。
ケーキ&パンのお店を発見!!!
名人
「キヨちゃん相変わらずめざといね~
好きだよそういうところ」
ヨシミン
「なんかウマそうなお店ですね~」
キヨーノ
「でしょ!絶対ヨシミンが喜びそうなお店だよね」
ジョーでは珍しい夜12時まで営業しているという
ケーキから手作りパンにあとはお菓子など普通に売ってる。
珍しい「くやさパン」を発見!
「これどうかえ~」
「いやキヨちゃん行ったらええやん」
「俺はいらんで~」
「もっとウマそうなパンがあるし」
「ヨシミン、おれも要らないっす」
「どうぞ!美味しいよ~
今日も食べてばっかりやけど・・・
しょうがね~よな!
喰うしかねーよーな!!!」
名人とヨシミンはたっぷりパンを買い込んでご満悦。
但しこの時間に釣り場に居ないこと自体が異常事態。
ここから起死回生が起こるのか?
こういった流れはほとんど玉砕パターンだよね。。。
底土港に戻ってきた。
車を堤防に入れようと思ったら、思いっきり南京錠が掛かっていて
立ち入り禁止・・・
「マジかよ~入れナイツ・・・」
「島によって色々あるのね~」
しばらく無言のおやじ達。
「朝に底土の先端へ移動出来たら移動しよう!
もうそれしかね~で!
朝方先端に行けたらなんか釣れるやろー
無理だったら、今日は無理やでー」
キヨーノが朝方3:30頃まで車内で待機して
それから一気に勝負に出ようと提案する。
その刹那、ツイッターにメッセージが入る!
「名人、いつもたのしくブログ拝見しています!
ジョー頑張って下さい!応援してまーす!」
名人、ツイッターから応援メッセージが届いてるよ・・・
でも無理だよな~この状況じゃ・・・
名人
「だめやっ!このままじゃダメやっ!
朝までここに居たら完全に負ける・・・
せっかく応援してくるファンがおるんや!
おれは行くで~
ヨシミン付き合ってくれんかえ~
一人じゃさびしい・・・」
ヨシミン
「ちょっとだけですよ~」
名人
「た・の・む・・・」
名人とヨシミンの2人は折れそうな心にムチを打って
堤防へ向かった。
車を降りてポイントへ向かった!
キヨーノ
「俺は無理だな~
ちょっと休憩だよー
この風じゃキビしいよ~
風邪引きたくねーし・・・」
キヨーノは大事を取って待機を選択。、
名人とヨシミンは一途の望みを掛けて釣り場へ移動。
名人
「あのまま車に居たらダメなんや~
ヨシミンわりーけど少しだけ付き合って。
なんか魚信を感じないとダメでしょ」
ヨシミン
「いいですよ~
俺はちょっとだけ竿出しますから」
名人が目を付けていたポイントへ到着。
ギリギリ波が来ない場所を選択。
それでも油断するとあっという間に足元が水だらけになる。
名人
「遠投がいいのか?近場がポイントなのか?
よーわからんけど、でも船が入るだけあって水深は期待できるだろ
あの場所よりはなんか期待したいな~
外が荒れてたら中に入ってくる。
これは定石でしょ!
神様~っ!たのんます!!!」
以外にもヨシミンがヒット!
「サカナです!」
「えっさかな~!
どうなんかえ~!
サバ?」
「サバっぽいけど、でも引かないです」
上げてみると!
いいサイズのアジが釣れている。
「おぉーこのサイズのアジがおるんかえ~
期待させるね~夢があるじゃない!!!
これ数釣れば格好つくで~
単独ってことは無い、少しは群れになってる筈や~
ヨシミンでかした写真撮るで~」
暗くて良く見えないが、期待出来るいいアジが釣れた。
それから名人にもサカナが釣れ始める。
サバ、ムロアジ、ムロアジ、サバ・・・
「おい、さっきのアジおらんで~
ムロアジが夜に釣れるンえ~
ジョーのムロはウマいからこれは持って帰るけど・・・」
そうこうしているうちにジョーナイツ恒例の
ホウセキキントキ!
タモサイズを釣る。
「くっせー!さかな~!!!」
「でも煮付けるとウマいんだよな~
持って帰るで~煮付けは確保したでー!」
その後はアジを加えた名人
時刻はAM2:30
名人
「キヨ起こしてナイツ質問ムービー撮らないとだな!
それからまた戻ってきて釣りしよう!
よしみん、一回車に帰ろう!」
キヨーノ
「ふあぁ~いま何時?
二時半?
まだ二時半なの?
なんか釣れた?」
名人
「まあぁーそこそこな!
でもまだ巻頭までいかんで~
ナイツムービー撮る為に一旦帰って来たんや~
ちょっとムービーいくで~」
はい、どーも!
ナイツに進化できるのか?
その前に皆さんからの質問をご紹介!
今回も多い質問が棚に関して
高校一年生の釣吉君からも質問が来てますね~
名人が軽快なトークで答えて行く
寝起きのキヨーノはローテンションのまま・・
「ではまた次回お会いしましょう!」
ムービーを撮り終えた名人は即効、釣り場へ戻っていった!
それも一人で戻っていった。
キヨーノ
「ヨシミン?名人どうしたの?
なにかよっぽど釣れてるの?」
ヨシミン
「いや~別に釣れませんよ!
名人だけは何かを感じたのかもですが?
俺的には、もう寝ますよ!!!」
珍しくナイツに頑張ったヨシミンはデス寸前。
「そっか~、とくに収穫無しか~
でもこの時間から行かないと朝のベストタイムがダメになるか?」
先端へ移動できそうなの?
無理っす!
相変わらず波が這い上がって足元まで来る時があります。
朝になっても絶対状況変わらないと思います。
先端は無理っす!!!
「そうなの?じゃいまから行っても
あの根元で釣りって事?
キビしいな~
でも行かなきゃ釣れないか~」
仮眠十分のキヨーノ三党兵!
出動です!
「行って参ります!」
「はい、どうぞ!自分はここで待機します!」
「わかったヨシミンの分まで頑張るよ!」
「お~い、名人?
何か釣れてるの?」
「えっ、釣れてるかって?
ムロが入れ食いだよ。
他にはイイ型のアジがちょっとね!
でも湾内にはいろんなサカナが入ってるから
なんか来そうな匂いがするんや~
だからさっさと釣り場に来たんよ!!!」
「あっそうなの?
何か気配があるの?
キヨーノも竿を伸ばして仕掛けを投げる。
っが、ウキは入るけどサバしか釣れない。。。
名人のほうにはムロアジがコンスタントに掛かってる。
たまに良型のアジを釣って少しだけテンションが上がる。
キヨーノにも良型のアジが釣れる。
「このサイズが数釣れたら面白いのに・・・」
アジは単発・・・
続くのはムロとサバだけ・・・
時刻は4:30
あたりが徐々に明るさを増してくる。
5:00になって明るくなった頃にヨシミンが加わり
久し振りの3名揃い踏み。
ヨシミンも初めてのジョーに淡い期待をしている。
っが今日の海は応えてくれない・・・
さっきまで威勢が良かった名人も
遂に、デスるっ
夜が明ける
時刻は6:00
何も無い・・・
ドラマナイツ・・・
仕掛けは入れてるんだよ
誰かが必ずコマセは撒いているけど
今日のジョーは全く反応無し・・・
ヨシミンが竿を仕舞い始める
名人
「あれ~アンタもう止めるんかえ~」
ヨシミン
「はい、もう7時ですから
ゆっくり片付けますよ!!!
あとは名人に託します!!!」
名人
「マジかえ~
あれっ!キヨちゃんも片付けてるの?」
キヨーノ
「俺もレンタカー返しに行ったり
忙しいからそろそろね・・・」
大量に余ったヨシミンのオキアミを
名人へ進呈する!
「いやや~
もういらん~
いまからそんなに貰っても困るで~
俺しかやる人おらんのかえ~」
名人の悲痛な叫びは底土の波にかき消される。
ヨシミンが無情に余ったオキアミをバッカンへ入れる。
キヨーノは荷物を整理してレンタカーを返しに行った。
名人
「ちょっとここじゃ、ラチがあかん・・・
反対側で勝負してみようか?」
名人が今まで内海側で釣りしていたのを、反対側の外海側へ移動した。
写真を見てもらえば分かる通り、いまは徐々に乾いて来たけど、
ほんの1時間前までは足元に波が来ていてとてもじゃないけど
居られなかった場所。
おやじ達も断然こっちの方が良いと分かって居ても
波が気になり移動出来なかった場所に名人が入った。
今ならなんとか釣りが出来そう。
そしてポイントは点在している。
テトラが入っている場所が多く、水深も10メールは平気である。
と言う事は必然的にサカナが居付いている可能性が高い。
名人はテトラから沖に向かって10メートル前後離した場所に連続で仕掛けを投入。
もうこの時は時間が無いからもちろんカゴは「メガタイタン」
オキアミを目一杯つめたメガタイタンが手榴弾のように海へ落ちていく。
まさにメガサイズ!
仕掛けを入れて30分。
ようやくコマセが効いて来た頃に当たりが来る。
名人
「サカナ~!!!
ようやく効いて来たでー
やっぱり外はおるで~」
まずは30センチクラスのメジナ(これは口太だった)を釣る。
そうするとさらに続けてメジナが釣れる。
外道でズーミンも釣れだした。
でも時刻は9:00を回っている。
名人の後ろに入港する東海汽船が見えるだろうか?
もう時間が無いんです・・・
頑張って投げる名人。
でも時間が無い。
サルビアが汽笛を鳴らして「ゲームセット!」
今日のおやじ会が終了した瞬間でした。
頑張った名人。
結果は伴わなかったが、名人とヨシミンは頑張ってでしょう!
キヨーノは体調崩れを恐れて殆ど竿を出さなかった。
厳しい表情の名人
「俺はやったで!
頑張ったつもりやでー
でも釣れんかったんや~」
この瞬間。
武士の巻頭が決まった!
「武士巻頭やな~
シコ巻頭やっ!!
この釣果じゃ巻頭と言えんな~
負けたで~っ!!!」
今から勝負させてもらえたら・・・
と思えるくらいの天気になりました。
風はそよ風に、波も穏やかになった。
竹芝に帰る時はいつも穏やかになる。
また来たくなるよう名残を残す。
ジョー!
ありがとう!
今回は厳しい戦いだったけど
これも自然と遊ばせて貰っている証拠。
ジョーの人々は常に僕らにやさしくて本当に感謝してます。
今年はもう行けないですが
3度もジョーに行ったのは、ひとえに島民の暖かさに惹かれてです。
サカナ釣りはあらゆる条件が重なって
いい釣果が出る事が多いですが、
おやじ会は限られた時間と条件でいかにサカナを釣るか?を求められてます。
なのでいい訳無しで今回は惨敗でした・・・
>
竹芝に到着し釣果報告。
ヨシミン
アジ一匹、サバ多数

キヨーノ
アジ一匹、サバ多数
名人
口太グレ×1
アジ×2
スマ鰹×1
ムロアジ×6
サバ多数
シコブシおめでとう!
来月の釣り場選択権はアンタに委ねるよ!
今年ラスト釣行は何処になるのか?
ありがとうジョー!!!
また来年宜しくね!
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