
暗くなってから何時間たったかな~
段々とウネリが大きくなって、状況が厳しい。。。
名人は仕掛けを流しながら反応を待つ。
海からは真っ赤な月が昇り始め神秘的な光景。
アタリが無く、諦めた名人は武士の下へ!
名人
「武士どうかえ~?」
「釣れてる?」
武士
「ウネリが大きくて仕掛けが馴染まないんだよね・・・」
「あのポイント狙ってるんだけど、全然ダメ」
名人
「そうやね~」
「もう、夜だからポイントを近くに設定したらいいと思うで」
「メジナは浅瀬に帰ってくるから」
武士
「そうなんだ!」
「じゃ目の前のポイントで攻めてみようか」
ポイントを近場にして3投目。
ぼんやり浮かんだケミホタルウキが水面から消えるっ!
武士
「きたっ!さかなー!」
「おっと、結構いいサイズ!」
抜き上げると30cm前後のイスズミ。
名人
「おっと、このサカナがいるって事は、
メジナも居るはずや!!」
「もっと重点的に攻めよう!」
早速仕掛け投入。
すぐにアタリ。
「おっと、入れ食いだね」
「もしかしたらメジナかも!」
名人
「多分メジナだよ!
あまり竿を叩かないでしょ!」
「これは取ろうえ~」
武士が巻き上げ体制に入った途端。
ラインブレイク。
ハリス3号があっという間に切れた!
名人
「武士、ハリス何号?」
武士
「3号」
名人
「ちょっと細いな!
4号に上げてもう一回勝負よ!」
ハリスを4号に変えて再チャレンジ。
その1投目。
すぐにアタリ!!!
武士
「また来たっ!」
「すぐ来たよ!」
名人
「もう、サカナは溜まってるで~」
「慎重に、ここはゆっくり!」
武士が慎重に引き寄せて来る。
足元まで引き寄せた瞬間。
サカナが根に潜った。
武士
「あっ!!!」
「切れた!!!」
武士、無念のラインブレイク。
名人
「ちょっとこれは問題やね~」
「もうチョイ投げ用の竿じゃダメ」
「ここはしっかりした磯竿にして、仕掛けから作り直そう!!!」
名人と武士のコラボ。
仕掛けを作り直し、仕切りなおし。
万全の体制。
ハリスは5号まで上げて勝負!!!
これも1投目。
ぼんやり浮かんだウキが消しこまれる!!!」
武士
「おぉーすぐアタリ!」
「サカナ~!!!」
名人
「慎重にいこうえ~」
「ハリス5号やし、もう大丈夫や!」
今度こそ慎重に寄せて来て、名人がタモに納める。
名人
「おめでとう! 立派なメジナだよ!!!」
武士
「おぉー久しぶりにイイ型のメジナ釣ったよ!」
「名人のお陰だよ!」
名人
「あそこに溜まってるから、どんどんやっていいよ!」
「サカナは俺が絞めておくから!」
武士
「じゃーお言葉に甘えてもう一匹狙うよ!」
名人
「そう、このことはあの2人に内緒にしよう!」
「キヨーノとヨシミンには秘密にして」
「帰りに巻頭を決める時に、発表しようぜ!」 武士
「名人も人が悪いね~、キヨーノは巻頭狙ってるから
このメジナ見たらガッカリするだろうね」
名人
「そう、巻頭は甘くないって所を見せてやろうや~」
「もう一匹釣ったら完璧巻頭だから、がんばって釣ろう!!!」
さらなるメジナを狙って、武士が仕掛けを投入。
一方、キヨーノ&ヨシミンの磯場では。
キヨーノは疲れて休憩。
ヨシミンは一人で虎視眈々と巻頭を狙い仕掛けを投入。
と思ったら2投目に波をかぶり、そそくさと退散。
気づくと南っけだった風がナライ(北東)に変わってる。
風向きが変わり、まともに波しぶきが掛かるようになってきた。。。
ヨシミン
「いまちょっと仕掛け入れてみたんですが、
暗くて波も高くて、しぶきも被ってもう無理っすよ!!!」
キヨーノ
「そうだね、かなりウネリがきつくなって来たね」
「向かい風でこのウネリ、ここはもう諦めて、
どこか別の場所に移動しましょう!」
「もうこれ以上は危険だよ!」
ヨシミン
「そうですね、撤収しましょう」
船着場の名人&武士のもとに撤収の相談。
キヨーノ
「名人~!!!」
「どう!?釣れてる?」
名人
「ん~、ぼちぼちやで!」
「どうした?」
キヨーノ
「いや~、磯は風向きも変わってウネリも高く、
もう無理だから、撤収しようと思うんだけど!!!」
名人
「撤収!?」
「まだ頑張ろうえ~」
「朝マズメまで粘ろうえ~」
キヨーノ
「いや、もう無理だよ!」
「あのウネリ見てよ!」
ちょうどその時、巨大なウネリが4人の足元に。。。

「ザッパーン」
名人
「そうやな・・・」
「これは撤収かもな!」
ヨシミン
「そうですよ!また来れば良いじゃないっすか!」
「この場は撤収と行きましょう!」
2人は武士がメジナを釣上げた事は知らされずメメズ浜を撤収。
帰りの坂道がキツイ、キツイ。
夜道の坂道。
真冬なのに汗びっしょり。。。
車に乗り込んで、この後どうしようか?と考える気力も無し。。。
名人
「キヨーノ。どうする?」
キヨーノ
「とりあえず風裏でしょ!」
「候補は泉津港か岡田港」
武士
「泉津港、見に行こう!」
「いい思い出あるし!」
武士がなぜか元気。
ヨシミンは既に爆睡。
泉津港を見てみると、とても釣りが出来る状態じゃない。
堤防まで波が這い上がってる。。。
名人
「ここは無理」
「次行こうや!!!」
キヨーノ
「もう、夜中の1時」
「岡田港に向かうよ!」
岡田港に到着。
釣り人は誰も居ない。。。
名人
「誰もおらんな~」
「これじゃテンション上がらんで~」
磯場から帰った4人は岡田港まで来たものの、みんなぐったり疲れてます。
誰も何も言わなくなり、車内は自然に睡眠の場になった。
朝方5:00。
武士が目覚め、車を降りて仕掛けを作り始める。
名人は起きたけど、体が動かない様子。
キヨーノもぼんやり目が覚めたけど、動けない。
ヨシミンはぐっすり睡眠。
堤防を見ると、いつの間にか釣り人が5・6人。
名人
「あれっ!こんなに人がおるでー!」
武士
「アジが入れ食いで釣れてるよ!」
「アジ付けて、イカでも釣ろうかな!」
なぜか元気な武士。

キヨーノも何とか重い体にムチ打って仕掛け作りに突入。
東海汽船が湾内に入ってきました。
朝5:45。
綺麗だな~夜の東海汽船。
