
時が流れ・・・
大型船が東京から入ってきた!
武士親子が甲板から大声と手を振っている。
私も手を振るが、ローテンション・・・
下船手続を終えた親子が駆け寄ってくる。
「アッちゃん」と「カイちゃん」が私のメタボの腹に飛び込んで来た!
この子たち「カイちゃん」「アッちゃん」は大の釣好きで、
小学校5年生で双子。「カイちゃん」がお兄ちゃんで「アッちゃん」が弟。

実に可愛い私の一番小さな友達だ!
瞳をキラキラ輝かせ希望と夢を体全体に詰め込んでいるのが良くわかる。
「俺もいつ頃からこんな顔をしなくなったんやろ~なぁー
大人になるとはこうゆう顔をしなくなる事なんかな~
煩悩ばかりの私の心、悔い改めよ!!」

と思いながらも無事大島到着に笑顔になる。
武士
「いや~こいつら寝なくて大変だったよ~」
名人
「いや~寝ろと言うほうが間違いでしょ~よ!!」
アッちゃん
「名人釣れた~?大きいマダイ釣れた~?」
カイちゃん
「ヨシミンとかキヨちゃんよりも大きいやつ、釣れた~???」
「大きいマダイ!」
「マダイ!!!」
名人
「釣れたよ~・・・キヨちゃんよりも大きいやつ・・・」
アツ・カイ
「すげ~ぇ!見せて!見せて!!!」
名人
「後でね~」
いつから赤煙突オヤジ会は強力な真鯛崇拝者軍団になったんやろ~か!!!
「キヨーの!答えてくれんかね~!!!」
名人
「そんな事より時間が無いから、早く仕掛けを組まんと魚釣れないよ!!!」
カイ・アツ
「は~い!」
武士
「うまく逃げたね~!!」
名人
「大人ですから!!」

ここからはカイ&アツのステージ!
我々大人は納竿。
武士も二人のサポートにまわる。

今回新しく作った
「ポルックス」は本当に威力を発揮するのか??
多少の不安を抱えながら実開始!!!
手前のコマセをあつめ深ダナをゆっくり探る。
ここの最少年のテスターが誕生した!
コマセを打つ事15分。
小魚が手前に集まって来た。
アツ・カイ
「うわ~いっぱい奇麗な魚がいる~っ、すげ~っ!!あれ釣ろうよ!」

やっぱりここは子供たち。
目の前の魚がどうも気になるらしい。
武士
「あれは食べられないから、もっチョット大きいの狙おうね~っ!!」
するとアッちゃんの竿が突然絞り込まれた!!
アツ
「さかな!!」
小学5年生にしては強烈な当たり!竿をため魚と一対一で戦っている姿は大人顔負け。
武士
「竿でためて、根をかわせ!!」

アッちゃんの顔は真剣そのもの、私も急いでカメラを回るも遅れモード!!
浮いてきた魚はナント!!
メジナ!!
本命やっ!
たった5投もしないうちに本命ゲット!
アッちゃん
「ミッション完・了・でしゅ!!」

35cmの見事なクチブト!!
恐るべし武士家のDNA!
名人
「アッちゃん引きはどう~かえ?」
アツ
「ギューンと引いてねぇ、面白かったよ!!!」
私も「ポルックス」を作った甲斐があったものです。
「ねらいどーりやーっ!!!」ほっと一安心!!!
カイちゃんも頑張って竿を投げ込む。
ヨシミン
「いいね~俺たちもあんな頃があったのかな~?」
名人
「あったと思うで~今は汚れてきたけど(笑)」
「ね~ぇ武士!!!」
あれ!
今まで子供たちのサポートにまわっていた武士がっ!
仕掛けを組んでいる!!
武士
「がっ、我慢・・・我慢できんかった~っ!!!」
そりぁそうでしょ!
せっかく来たんだもんね!!!