
夕日が海面を照らし始めました。
現在の天気は「曇りのち晴れ」
気温24度。
とても過ごしやすい。
これは夜釣りが期待できそう!!!
山の上も晴れてる。

角を取った底物師。
フミ。
早速仕掛けを投入。

フミ
「この場所だとナマダ以外の魚が釣れそうですね!」
名人
「場所が変われば、可能性あるで~」
「もしかしたらタマンや石鯛が釣れるかもよ~」
フミ
「いや~夢がありますね!」
そうです、フミのブッコミ釣りは確立は低いが、
一発大当たりがある夢の釣り。
粘れば可能性あるで!!!

一方、ここまで影が薄い武士。
三池港では木っ端メジナと格闘していたが、
キャッチサイズは未だゼロ・・・
ここに場所を変えて、先端角で腰を据えて
フカセ釣りをしようと目論んでる。
背中に気合が滲む武士。
キヨーノもようやく仕掛けを作って釣り開始。
キヨーノ
「名人!ここは水深どんな感じ?」
名人
「浅いなー!一本無いぞ!」
キヨーノ
「マジで!」
「浅ダナ了解!」
名人
「今日はここから流して、このアタリでヒットさせたい」
キヨーノ
「いいね、言ってる事分かるよ!」
「確かにここら辺が臭うね!」
名人
「棚が浅いから逆にコマセが利いていいかもよ!」
キヨーノ
「イサキ出るかな~?」
「イサキ食いたいな~」
名人
「水深が無いからな~」
「何とも言えんぞ~」
会話が弾んでいる中。
キヨーノにアタリが!!!
キヨーノ
「はい、魚!」
「結構引くよ!」
「これは叩かないからメジナかな?」
名人
「なになに、そういうアタリいいね」
「俺はさっきバラしたよ!」
「キヨちゃんアンタもバラしたら!?」
キヨーノ
「いや、取りますよ!」
「絶対取りますよ」
「だからムービー願います!」
名人
「言われんでも撮ってるで~」
「オイラのカメラはフットワーク軽いからね~」
「直ぐムービーですよ!」
武士
「おぉー浮いてきたぞ!」
「白いな~」
「ズーミンじゃない!?」
名人
「いや、メジナやっ!」
「いいサイズ」
キヨーノ
「よっしゃ、よっしゃ!」
「まぁまぁサイズ」
タモ入れを武士にお願いして、無事メジナをキャッチ!!!

サカナ居たぞ!!!
盛り上がる湯の浜港。
名人
「いいな~」
「メジナ」
「キヨとメジナは久しぶりだな!」
フミ
「美味そうっすね!!」
武士
「メジナが出るって事はフカセ釣りも期待できそうだ!」
それから時間が経過して。。。

いよいよ辺りが暗くなり、ガチの夜釣りへ突入!!!
マズメはキヨーノがメジナを獲って、
その後は誰も後に続かず。。。
他の3人は疑心暗示に掛かる。
武士の心境
→あれから結構仕掛けいれてるけど、アタリすら無い・・・
→ここは本当に釣れる場所なのか!?
→本当にこのまま夜釣りに突入して、この場所でいいのか?
→水深が浅いってことはサカナはあんまり居ないんじゃないか?
フミの心境
→あれからやっぱりナマダの猛襲
→場所換えしても状況変わらないな~
→隣の武士が釣れ無くて殺気を感じる
→なんかヤダなぁ~
→ここは名人に場所換えを提案してみようかな?
名人
→夕マズメにマジで仕掛け入れたけど
→アタリ無いで~
→釣れたのはキヨーノの一匹だけ
→三池港に戻ったほうがいいかもな?
→水深が無いとやっぱ厳しいかもな~
→三池は元町港みたいに水深あるから夜のほうがチャンスありそうやな~
午後20:00
名人
「キヨーノ!」
「このまま湯の浜ってどうなんだろう?」
「三池の方が良くないかぇ?」
キヨーノ
「えっ、場所移動ですか?」
「夜は長いよ!」
名人
「まぁそうやけど・・・」
「あんたのメジナ以外アタリすら無いからな~」
キヨーノ
「まだ分からんで!」
「夜釣りはこれからでしょ!」
名人
「まぁそうやな~」
「あんた一匹釣ってるから!」
「釣ってない俺が場所移動って言うのも、なんだね~」
フミ
「キヨさん釣ってるからな~」
武士
「水深無いから、サカナ居ないんじゃないかな?」
「三池がいいんじゃないかな~」
キヨーノ
「あれっ、皆さん一致団結ですか~?」
「皆が言うんだったら移動するかい?」
「オイラ的にはもうちょっと粘ってみたいな!!!」
名人
「分かった!」
「釣ってるあんたが言うんやから」
「そうしよう!」
「もうちょっと頑張ってみよう!」
キヨーノ
「そうして!」
「ここもチャンスあると思うよ!」
「釣れなかったら深夜でも移動しようよ!」
名人
「そのプランで行こう!」
キヨーノ
「じゃ仕掛け投げてイイっすか?」
3人
「どうぞ!どうぞ!」
3人が見守る中仕掛けを投げるキヨーノ
着水して竿を軽くあおる。
ウキが馴染んで、ゆっくり潮に乗る。
その瞬間!!!
電気ウキが潮の流れとは逆に消えた!!!
フミ
「ウキが入った!!!」
キヨーノ
「入ったね~」
「これはサカナです!」
竿をあおるといい感じに重い。
キヨーノ
「これは叩かないぞ!」
「メジナだったらいいサイズだよ!」
名人
「いや~、居るんだね!」
「信じる物が勝つんやな!」
フミ
「モロにウキ入りましたよね!」
武士
「う~ん、サカナ来ちゃったの?」
近くまで寄せてきたら下に突っ込む、突っ込む!
キヨーノ
「これはメジナだろ!」
浮いてきた!
名人
「グレや!」
武士
「ほんとだ!グレだ!」
まん丸太った尾長グレをキャッチ!

46cm尾長グレ!
名人
「居るやん!」
「あんたが正解!」
「信じて釣らなきゃダメって事ね!」
「俺も惑わされてたで~!
キヨーノ
「はい、サカナ!」
「ミッション完了です!」
サカナの引きの感じからすると、
もっと大きい手ごたえがあったけど
意外と小さかった気がする。。。
単純に三宅のメジナは元気がイイって事でしょう!
いいサカナが釣れたことで、他のメンバーも元気になり
場が活発になって来ました!
名人
「キヨーノばかりに釣られちゃ!」
「名人としての名がすたる」
キヨーノ
「そうやで~!」
「イサキ釣ってください!」
名人
「いや、メジナ釣りたい!」
「イサキはちょっと遠慮したいな~」
武士
「名人とイサキの組み合わせはね~」
フミ
「名人っ!!!」
「ウキが入ってますよ!!!」
「ラジョットが鳴ってます!!!」
放尿の為、釣り場を離れていた名人。
即効竿を持ってリールを巻きます。
名人
「オリァー!」
「サカナ!!!」
「さっきの轍は踏まんぞー!」
「ゴリ巻きじゃー!」
三池でバラした記憶がトラウマになってる名人。
強引に、かなり強引に巻き上げキヨーノがムービーを回した時には
既に手前まで寄せて抜き上げた状態!!!

名人
「これはもしや!!!」
「イサキじゃねーか!?」
上がってきたサカナはイサキ!!!
確かに毎度のイサキだけど、デカイ!!!
かなりのビックサイズ!
デカイサキ!!!

記念に測定したら47cm。
キヨーノ
「デカイ!」
「最初はサンノジかと思ったよ」
「イサキに見えなかった!」
名人
「これはデカイな~」
「島サイズやな!」

びっくりイサキを釣り上げて、気分も良くなってきた名人
名人
「サカナは居るんだね!」
「信じなきゃダメだ!」
「ちゃんと釣れるよ!」
フミ
「いいっすね~」
「美味そうっすね~」
武士
「あれれ、名人」
「貴方まで釣れ出したの?」
湯の浜へ移動してからパッとしない武士。
ちょっとストレスが溜まり始めた頃。
このままじゃいけないと感じた武士は
置き竿から離れて、別の仕掛けを組み始めました。
しばらくすると・・・
フミ
「マスター!??!?!!?」
「竿が・・・」
急激な引きで置き竿が海の中へ引き込まれた!!!
フミが抑える暇も無いほど、強烈な引き込み!
フミ
「竿が落ちました!!!」
名人
「なにっ?」
「タモはどこや~」
フットワークの軽い名人がとっさの判断でタモを用意し
沈みかけた竿を網に入れた!!!
名人
「何とか救ったで~」
「武士、竿から離れちゃダメっしょ!!!」
「安い道具じゃないんだから!?」
武士
「おかしいな、ドラグ緩めたのに・・・」
「ライン出て行かなかったの・・・」
名人
「ドラグ閉まってたよ!」
「でもまだサカナ付いてるから何とか獲ろう!」
名人と武士の必死の対応で根に潜ったサカナを引きずりだそうとします。
ベールを起こしてラインをフリーしたり、
ラインを張って根をかわしたり、一本の糸の先にはサカナの反応を感じられる。
でもなかなか根から出てこない。
しばらく時間が経過。
名人
「これ、まだサカナ付いてるから」
「武士頑張って出しなよ!」
武士
「オォー!なんとか獲りたいね」
「粘ってみるよ!!!」
武士。
粘る。
しかし・・・
ラインブレイク・・・
無念。。。
名人
「武士、置き竿もいいけど設定をしっかりね!」
「言ったでしょ!」
「島をナメるなっ!!!」って。
武士
「また言われちゃった・・・」
「名人イヤ~ん、怖いン・・・」
「もっとやさしくしてよん・・・」
名人
「あのね!武士!!!」
「ワンチャンスを逃すと痛い目に合うのよ!」
武士
「そうだね・・・」
軽い説教が入り、失意に暮れる武士。
気持ちを引き締めて再度チャレンジ!
武士
「やっとサカナ!!!」
「なんか赤いサカナ!!!」

やっとアタリがあったよ!!!
コマセが効いてきた。
ウキがスーッと消えたよ!

ようやく魚信を感じた武士。
ここからアジの入れ食いが始まる。
武士の一人舞台。
キヨーノ
「やっと武士の時代が来ましたね!」
武士
「そうよ!このままじゃ終われない!」
「いや終わらせない」
「だって家族が腹を空かしてまってるんだもん」
名人
「よかったな~」
「あんたにもアタリが出てきて!」
武士
「今、俺はようやく掴んでる」
「この時間は俺の時間」
「釣って、釣って、釣りまくるぜ!!!」
武士がアジを数匹釣り上げた。
やっと夜釣りらしくなって来た!
深夜2:30
無情にも雨が降りだす。
我慢の限界を超えた、とんでもない雨が降りだす。
全員避難。