
PM12:30
トモ
「おはようございます!」
キヨーノ
「オォーともちゃん!」
「来てくれた!?」
「待ってたよ!」
名人
「トモ来たか!」
「待ってたぞ!」
「オマエ昨日呑みすぎか?」
トモ
「ちょっとだけですよ~」
武士
「オォー、いい切り返しだな!」
トモ
「名人、いい凪を選んで来ましたね~」
「岡田は絶対ムリっすよ!」
名人
「そうなんや~」
「だから元町を見に行きたいんや~」
トモ
「じゃーオレの車で様子を見に行きましょうよ!」
名人
「いいか!?」
「じゃ頼むで~」
名人と武士を乗せてトモゾウ号は元町へ向かいました!
一方待っているキヨーノとナマダマン。
ナマダマン
「元町ってどんな感じっすか?」
キヨーノ
「う~ん、この間行った三池港と同じ感じ」
「凄い広くて大きい堤防が沖に向かって伸びている」
「狙いは先端左側だと思うよ!」
ナマダマン
「ワサでますかね~」
キヨーノ
「その前に釣りが出来る状況かどうかが心配よ!」
ナマダマン
「あっ、そうっすね・・・」
「元町もダメだったら他あるんですか?」
キヨーノ
「厳しいね~」
「どこかはあると思うけど」
「これからの天気を考えると足場がいい所で釣りしたいね」
ナマダマン
「そうっすよね~」
「雨降りそうだし、避難所の車に直ぐ入れる場所がいいっすね~」
キヨーノ
「だよな~」
そこへ1本の電話が鳴りました。
名人
「キヨーノ!」
「元町!」
「
母なる元町は両手を広げてるぞ!」
キヨーノ
「ちょっと抽象的過ぎて」
「何言ってるかよく分かんないんだけど・・・」
名人
「いい凪よ!」
「岡田とは全然違う!」
キヨーノ
「えっ、そうなの!?」
「ってことは釣り出来そう!?」
名人
「出来る、出来るで~!」
「今日はオレが最初から来たかった」
「この元町でキマリや~!!!」
岡田港の状況から考えてほぼ無理と思っていたオヤジ達に
一筋の光明が見え始めました!
全員で元町港へ移動。
すると、名人が言ったとおり。
元町はまったく平穏そのもの。
凪は穏やか。
風も追い風でほとんど影響なし。
そして天気も小雨が降ったり止んだり。
堤防の先端。
灯台周りに場所を決め、仕掛けを作る。
キヨーノ
「今日はオレここで釣りしてもいいかな!?」
「このカドを狙ってたの!」
名人
「どうそやってください!」
「オレには自分の場所があるから」
「どーぞ!好きな場所でいいですよ!」
武士
「大きいね~」
「譲って大丈夫!?」
名人
「大丈夫!」
「オレの場所は別だから」
「あとで移動するからいいのよ!」
武士
「おっと、そう言えば」
「アナタ元町だと強いもんね」
「あの場所ですか?!」
名人
「ま~ね」
「それから、昨日の酒が残っていて」
「いま竿を出せる体調じゃないの・・・」
「正直いってツラいの・・・」
ナマダマン
「なんだ呑みすぎじゃないですか~」
名人
「気持ち悪いんや~・・・」
武士
「珍しいね~海を目の前にして」
「一番に仕掛ける作る人が・・・」
トモ
「うわ~」
「いまのこの払い出し」
「メジナの潮だな~」
「武士っ!」
「フカセの仕掛けもってたら」
「フカセが有利ですよ!」
武士
「そうなん?」
「フカセ用の竿も仕掛けもあるけど」
トモ
「じゃ絶対フカセがいいっすよ」
トモのアドバイス通り武士が仕掛けを作って投入すると!!!
木っ端メジナだけどポツリポツリと釣れ出した。
名人は全く動く気配なし。
ナマダマン
「名人、ブッコミはどの辺りに竿だしたらいいっすか?!」
名人
「ここにガイドがいるじゃない!」
「トモに聞いて」
トモ
「この潮だったら、ここからブッこんだらいいですよ!」
「そうしたら足元で食ってきますよ!」
ナマダマン
「了解ーす!」
「じゃここに竿だします!」
一方のキヨーノも仕掛けを組み終わり投入準備。
キヨーノ
「オイラも行くで~!」
「今日はここで釣りたいんや~」
5・6投しても反応なし。。。
トモが変わりに仕掛けを入れても反応なし。
トモ
「おかしいす!」
「何も反応無いす!」
武士
「あっそう!手前は結構サカナ居るけどね~」
そのとき、隣にブッこんでた赤煙突の
ソコ部ナマダマンから奇声が出た!
ナマダマン
「名人っ!!!」
「本命のアタリっぽいっす!」
「これってアタリじゃね!」
「ナマダのアタリと違う」
名人
「底モノはあせっちゃダメやで」
「じっくり、絞り込むまで」
「でも当たってるな」
トモ
「アタリっすね」
「ワサっぽいすね」
ナマダマン
「やっべ~1投目からだよ!」
「乗せたい!」
「釣りたい!」
「食べたい!」
名人
「まだやぞ!」
「突付いてるだけかも知らんぞ!」
そう言ってしばらく様子を見ていたら
さっきまでガンガンに竿の先端が暴れてたのがピタっと止まった。
トモ
「逃げたっぽいすよ!」
名人
「エサ無いな・・・」
ナマダマン
「マジっすか!?」
「もうダメすか!?」
名人
「
ナマスカスやな~」
ナマダマン
「なんっすか~」
「意味が分からないです~」
名人
「ナマスカス・・・」
仕掛けを上げてみると見事にエサだけ取られてる・・・
トモ
「アタリだったけど惜しかったっすね~」
「でもまた来ますよ!」
ナマダマン
「一投目から熱い!」
「大島期待できるっすね~」
と思ったけどその後、夜までアタリは無かった。。。
残念ナマダマン。。。
カゴ釣りのキヨーノ
ポイントを近くしてメジナの居る場所を見つけた様子
キヨーノ
「サカナ!」
「小さいけど」
「サカナです!」
名人
「いいじゃない!」
「早速ムービー撮るよ」
キヨーノ
「さ・か・な~」
「元町!」

小ぶりだけど脂が乗ってそうなメジナ。
ちょっとした入れ食い状態になりました。
それでも名人は傍観。
武士
「どうしたの?」
「釣りしないの?」
名人
「なんか今日のオレ変やな~」
「ぜんぜんやる気がでらん・・」
「残り酒のせいも有るけど・・・」
「まだいいや~」
珍しい名人
その間にキヨーノはどんどんメジナを釣る。
トモ
「はい、サカナ!」
「キヨちゃんサカナ!!!」
キヨーノ
「サカナ~」
「小ぶりだど」
トモ
「この時期のメジナは小さくても美味いっすよ!」
「持ち帰りサイズですよ!」
「塩焼き、刺身、どっちも美味いっすよ!」
キヨーノ
「そうなんだ~」
「じゃーガンガン釣って」
「ナマダマンにもプレゼントするよ!」

ナマダマン
「貰っていいんすか~?」
キヨーノ
「いいよ!」
「前回はムロアジ1本だけだったから」
「今日はガンガン釣ってお土産釣るよ!」
「そのかわり
ナマダが釣れたら頂戴ね!」
ナマダマン
「えっ、ナマダ持って帰るんすか?」
キヨーノ
「そう、オレの友達が一回ナマダを喰ってみたい」
「って言ってたから、今日は釣れたら俺にくれ!」
ナマダマン
「いいっすよ!」
「多分、いつかは釣れますから」
キヨーノ
「わりーね!」
「そのかわりオレも釣れたら上げるよ!」

武士がフカセ釣りを一旦止めて
夜に向けてタマン仕掛けを組み始めた。
その間、キヨーノのメジナ独壇場!!!
名人はいつまでも傍観者のまま。。。
トモ
「名人、どうしたんすか?」
「もう16:00っすよ!」
名人
「そうやな~」
「そろそろやるか?!」
「気分が乗らんけど・・・」
キヨーノ
「はい、さかな~!」
「今あのポイントはメジナだらけじゃ!!!」

名人がようやく仕掛けを作り始めた。
それでもキヨーノの快進撃は止まらない!
トモ
「キヨちゃん、またサカナ!」
キヨーノ
「はい、魚~!」
「わりぃーね!」
「今この地合に釣らせてもらうよ!」
「お土産作るよ!」
ナマダマン
「キヨーノさん凄いっすねー」
「止まらないじゃないですか~」
名人
「あいつは乗せるとアブね~からな!」
ナマダマン
「乗ってきましたよ!」
名人
「いや、
今日のオレは何か奇跡を起こしそうな気がする」
「だって全てが空回りやから~!」
キヨーノ
「写真いいっすか~!?」
「ナマダマン!!!」
「静止画がいいね~」
ナマダマン
「もう何でもいいっすよ!」
「撮りますよ!」
「はい!」

ナマダマン
「オレも撮ってほしいわ!!!」
ようやく仕掛けを出した名人。
名人
「やっと釣りするで~」
「自分でも珍しいと思うわ~」
武士
「珍しいよ!」
「もう夕暮れだよ!」
すると流石名人。
1投目から参戦。
名人
「おりぁー」
「これはサカナですよ!」

ナマダマン
「流石っすね~!」
「まだ投げたばかりですよ!」
トモ
「名人やる気っすね!」
武士
「やっぱ釣るよね!」
「投げたら釣るよこの人は!」
名人
「あれ~」
「メジナじゃねーな!」
と言う事は。
恒例の茶色いサカナ。
ナマダマン
「名人、いつものサカナですね!」
「美味い魚ですよ!」
名人
「いつもとか言うな!」
「オレはこいつに好かれてるな~」
「はい、ザキオールです・・・」

キヨーノ
「こっちもサカナ!」
「うん、この引きはメジナです」
ナマダマン
「なんで釣れる魚が違うんすかね~」
キヨーノ
「オイラはほら!」
「近場狙いだからさ~」
「ポイントが違うのよ!」
ナマダマン
「なるほど!」
「名人は飛ばしますモンね~」
「ほんじゃもう一枚撮りますよ!」
キヨーノ
「はい、メジナ!!」

いよいよ辺りも暗くなって来た。
夜釣りに突入寸前に名人が意外なサカナを釣る。
名人
「おっ、サカナ!」
「んっ、いいサイズだな!」
武士
「なに?」
「タモ要る?」
ナマダマン
「タモ作りましょうか?」
名人
「なんだろうな~」
「結構引くぞ!」
キヨーノ
「横に走って無いか?」
名人
「走り出したな~」
「サバっ!?」
「ダバダバなの!?」
「もうそんな時間なの!?」
トモ
「サバじゃないすよ!」
「カツオっすよ!」
名人
「おぉーソーダや!」
「ソーダ鰹やっ!」
武士
「この時間でも食って来るんだ!」
「昼間だけじゃないんだ~」
名人
「ヒラソーダやっ!」
「やったデ~!」
「ザキから解放された!」
ナマダマン
「これっ、美味っそうっすね~」
「脂乗ってますよ~」
名人
「絶対旨いな!」
「間違いなく刺身で食べるぞ!」

トモ
「ほんじゃ、オレ飯食いに帰ります」
「夜来れたら来ますんで、頑張ってください!!!」
名人
「おぉーありがとうね!」
キヨーノ
「これから夜釣り、頑張るよ!」
武士
「33歳のママだって!?」
「また呑みに行くなよ!」
「夜待ってるぞ!」
トモ
「帰りずらいな~・・・」
トモが帰っていよいよ赤煙突の釣りも本番の夜釣りへ突入。
小雨がパラパラ降ってるけど、堤防が雨と風避けになるから
この後も十分夜釣りが出来そうです。
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