
時刻はPM21:30
堤防先端でカゴを投げるも釣れる魚はサバばっかり・・・
どこに投げても堤防全体がサバに囲まれてしまった感じ。
イサキや別のサカナも居るんだろうけど、
海面にサバがパトロールしているのが見える。
「こりぁーダメだっ・・・」
堤防先端を諦めて、少し中ほどに移動するキヨーノ。
武士とニモちゃんは先端から動かない。
今日はここで心中を決め込む気らしい。
外灯が明るい堤防真ん中に移動し仕掛けを投げる。
30M程度投げて様子を見る。
ウキが沈む。
激しく沈む・・・
っと言う事はサバです。
まだ分からない。
3回投げて3回ともサバだったら考えよう。。。
答えは「さぁーキヨーノ考えて下さい!」
トシコから返って来た回答は何度も投げてもサバしか釣れない状況。
「これはヤバイ・・・
もうこの堤防は完全に包囲されている・・・
こうなったら遠く彼方に見える新堤防へ移動するしかないでしょ!」
でもいまから歩いて新堤防?
厳しいな~
1人で・・・
もう一度、武士達がいる先端へ様子を見に行く。
すると先端ではなにやら賑やかな声が聞こえるじゃないですか!?
「やったー!やったよ!」
「ニモちゃん、ありがとう!
初めて釣ったよ!これはもう貰ったでしょ!」
「いや~すごい、大きい魚ですね!
こんなの居るんですね~」
オイオイ、何か釣れてるの?
この状況で・・・
様子を見に行くと、
武士がポルックスで底を取り、サバの切り身を付けて
仕掛けを流していたら、なんと立派なタマンが喰ってきた!?
武士
「キヨちゃん、ワリーね!初タマン釣っちゃいました!
しかもポルックスで!
どうなの?これどうなの?
タモ入れはニモちゃんに手伝ってもらいました!
どう?キヨちゃ!これはどうなの?」
キヨーノ
「えぇータマン出たの?
見事なタマンだな~
エサは何?」
武士
「サバの切り身
しかもポルックスよ!」
キヨーノ
「え~ポルックスで!
オキアミじゃなくサバ付けたの?
この人、一か八かの賭けに出たね!
それでタマン釣っちゃったの???」
武士
「いいですか~!いいですか?
完了しちゃっていいですか~」
キヨーノ
「なんかムカ付くけど、いいよ!
完了してくださいよ!」
武士
「それでは、
ミッション完了です!!!」
キヨーノの心の動揺が声にならない声か聞こえる
----------------------------------
マジっか!
ここでこの時間帯でタマンを釣られた。
それもトシコで・・・
居るんだな~
夏でも秋でも関係ないんだな~
海は深いな~
オイラの巻頭が遠ざかったな~
ヤバイな~
名人と約束したんだよな~
俺が巻頭とって無難に終わらせるって
イカン、このままじゃイカンぞ!
なんとかイサキの数釣りをして
明朝、ソフト泳がせでシイラでも釣って
それで武士とどっちが巻頭か?
これは判断を仰ぐしかない・・・----------------------------------
イサキを釣らなければ格好が付かないキヨーノ
武士のタマンを見せ付けられて決心が固まった。
キヨーノ
「武士、ニモちゃん!俺、ちょっと新堤防まで行ってくるよ!
誰も行かないよね・・・」
武士
「あぁーどうぞ!頑張ってねー」
ニモちゃん
「はい、自分はここで頑張ります!」
キヨーノ
「あっそう・・・誰も来ないよね・・・
遠いしね・・・じゃー行ってきます!!!」
武士の巻頭候補タマンを見せつけられて
これじゃイカンと決心を固めたキヨーノ。
時刻はPM22:30
いまから新堤防に荷物をまとめて移動。
コロコロを引っ張って歩くこと25分。
利島の新堤防へ到着。
はぁー遠かったなー
この際だから先端近くまで行ってやれー
新堤防の先端まで移動。
外灯は無し・・・
「寂しいィー・・・」
1人夜釣りに突入したキヨーノ
まずは仕掛けを投げてみる。
ウキが入る。
サカナが釣れる。
イサキが釣れた!
「おぉーやっぱりこっちはイサキが釣れるよ!」
やっとイサキの顔を拝むことが出来たキヨーノ
調子にのってさらに仕掛けを流す。
すると今度はサバ・・・
「えっサバなの?」
「嫌な~感じやな~」
また仕掛けを入れる。
するとまたサバ・・・
おいおい、、、
ここまで来てサバ地獄なの・・・
ヤバイよっ・・・
どうしよう・・・
途方にくれるキヨーノ
時間だけが過ぎていく・・・
打開策が全く見えてこない・・・
仰向けに空を見上げ少し休憩。
その時、声が聞こえた!
「
利島のイサキはヘチを釣れ!」
そうだ!3年前。
ジョームと一緒に初めてトシコに来たとき。
やっぱり夜釣りでサバに苦戦。
その時、ジョームは利島の30センチ釣法を確立した!
思い出したぞ!思い出した!
そうだ!確かにあの時と似ている!?
ちょっと試してみるか!
仕掛けを堤防のヘチに投入。
根掛かり寸前まで近くに投入。
すると、
ウキがスゥーっと入る。
小さく合わせる。
手元にゴンゴンと、
イサキの当たりと分かる引きが伝わってくる。
「これだ!!!」
釣れた魚はザキ!
小さいけどザキ!
「これだったんだ!」
ザキの棲家を発見しコンスタントにザキを釣る。
3時間で25匹
まぁまぁのペース。
ウキが入るけど乗らない場合もあったりと
イサキ釣りは奥が深い事を改めて感じました。
ザキ釣り、面白い!?
去年は飽きたとか言ったけど、撤回します。
ザキ釣りは面白い!
ザキ名人には負けるけどね。
時刻はAM2:30
遠くの旧堤防を見ると明かりが全く付いていない。
武士達は休憩してる様子。
キヨーノも朝方の泳がせに体力を残しておく為、
休憩。夜空を眺めながら仮眠。
3:30に目が覚めた!
さぁー旧堤防に移動だっ!
またコロコロを引きずりながら30分かけて皆が居る旧堤防に戻る。
すると明るい外灯の下で武士が頑張ってる。
キヨーノ
「武士~っ!どうですか?
あれから何か釣れました?」
武士
「ダメーもうサバばっかり・・・
釣り飽きたよ!
だってもうそこらじゅうに見えるんだもん・・・
そっちはどうだった?」
キヨーノ
「いや~執念でイサキ釣りましたよ!
20本くらいは釣りました!」
武士
「えっ、そんなに?
やっぱ新堤防にはザキが居るんだね・・・」
それでもタマンを釣っている武士は余裕が感じられる。
ニモちゃん
「むこうはどうでした?」
キヨーノ
「釣れたよイサキ。
型は小さいけど、数は出たよ!」
ニモちゃん
「こっちはサバばっかりでした・・・
疲れて寝てましたよ・・・」
キヨーノ
「サバでもいいじゃない。
釣れるだけ勉強になるよ」
ニモちゃん
「それはそうですね!
確かにこんなにサカナ釣ったの初めてですよ!」
もう空は薄っすら明るさが見える。
いよいよ夜が明けて朝マヅメ。
泳がせで一発大物を釣って逆転巻頭を狙いましょう!
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