ようやく釣り場が決まった午後3:00
日没まであと2時間。
名人が軽い殺気を出しながら仕掛けを組み始める。
「今日はこえー!釣りになるんやろうーか?
なんにも釣れんかったらどうしよう・・・
アブねー!」
ヨシミン
「俺は初めてのジョーで過酷な条件の時に来ちゃったの?」
名人
「そうなるな~
今頃、シコブシはどうなってるんやっ?」
ヨシミン
「ちょっと電話してみましょうか?」
ヨシミンがシコブシに電話を入れる。
「はい、さかな~
どうなのそっち(ジョー)は?
もう釣れたのかな?
大物は?」
ヨシミン
「いや、いまようやく釣り場を見つけた所ですよ」
武士
「え~、もう3時だよ!
いままで何してなの?」
ヨシミン
「なんかいろいろと彷徨ってました。
どうですか何か釣れました?」
武士
「うん、こっちはねヘダイがたくさん釣れたよ!
そしてなんと小ぶりながら、シマアジも釣れたよ!
写真送るから見てみてよ!」
名人
「え~何?シマアジ釣ったの?
あとヘダイが多数だって?
オイオイずいぶん調子いいね~」
武士
「そうよ~伊東だってしっかり釣れば
釣れますよ~
東海汽船に乗らなくても十分釣りが楽しめるのよ~
ちゃんとカストルで結果出しました!
わ・た・し・は・ね!
あとはジョーのみなさんに頑張って頂いて
大物釣って貰えればいいんだけどね
どうなの?実際?」
名人
「アブね~な!武士あぶない。
この人、シマアジも釣っていま一番巻頭に近いよ!
どうしよう・・・」
武士
「あれっ!
やっぱりそう?
俺の巻頭もあるよね~
なんかわりーね~
東名乗って巻頭じゃーさー
12時間かけてジョーまで行った人たちに
なんかゴメンネ~」
名人
「あぁーアブない・・・
今日と言う日は危ないな~
事件が起こるかもしれんな~
離島より伊東がいいっ!
なっつって・・・」
武士
「名人、ダジャレはいいから
しっかり釣ってね、こっちは今から休憩してナイツの
準備するからさー
夜はイガちゃんがコーディネートしてくれる予定だから
さらに釣果が伸びるかもな~
ジョーより釣れちゃったらどうしようかな~
巻頭あるな~」
名人
「うわーもう電話切るでー
俺も竿出して釣り始めたいから」
武士との会話で伊東方面はかなり調子が良さそうという情報を聞いて
おやじ達は焦る・・・
もしかしたら東名巻頭があるのか?
いや~それは阻止したい。
名人が仕掛けを作ってタナ取りも終わり
ようやくエサを付けて仕掛けを流した。
この釣り座は背中から強風が吹くけど後ろからだから
風は問題ない。あとは魚がこの湾内まで入ってきてるかどうか???
「うん、サカナくさいぞー
でも軽いな~
サカナかっ!!!」
今日初のサカナは?
小ぶりのスマカツオ。
名人
「ちいっちゃいな~
このサカナが入ってるの?
だったらもっと大きいのが居ても不思議じゃないよな~
うん、頑張ろう!」
ヨシミン
「私もそろそろ参加して良いですか~?
初めてのジョーを感じでいいですか~?」
名人
「どうぞ!どうぞ!
遠慮なく!なんだったら100投してもいいからね。」
ヨシミン
「いや、それは無理。
今日のノルマは20投。
一日掛けてゆっくりやりますよ!」
新品のABU6500CSをロッドに付けて
ヨシミンが初遠投を掛ける!
ホイッ!
あぁー
あらら・・・
一投目からのクラッシュ・・・
キヨーノ
「洋物は最初は癖があるからねー
徐々に慣らしていけばいいじゃない!」
ヨシミン
「そうですねー
このバックラ結構深いんで、
さっそく国産リールに替えます!」
名人
「はやいね~
もう見切り付けたの?
アブもいいリールだよ」
ヨシミン
「はい、暗くなる前に安心感が欲しいんで
切替早く行きます・・・」
一投目からのバックラにスウェーデンの伝統を感じたヨシミンは
さっそく国産の安心感(カルカッタ)へ移行。
出番が少ないキヨーノは・・・
一応名人の隣で仕掛けを投げているが
全く当たり無し。
風も強くて日が暮れるに従って
だんだん寒くなってきて、テンションも↓
キヨーノ
「う~ん、ここのタナはどんな感じなの名人?」
名人
「きっちり5メートル。
もっとあると思ったけど竿1本ってところやな~
浅いな~、浅いところはあんまりな~」
キヨーノ
「夜に期待ですか~?」
名人
「そう思いタイツ・・・
どうなんやろか・・・
武士だけには巻頭渡しちゃいかんでしょ・・・」
キヨーノ
「あの人、シマアジ釣ったってさっき写真送ってきたよ
確かにシマアジだった。
小型だけど、伊東であのサイズだったら巻頭だよね。」
名人
「マズイな~
この感じは非常にマズイよキヨちゃん
ドゥーなの?
ナイツに進化できるの?」
キヨーノ
「どなんだろうね、今日はまったく気合が入らないよ
せめて底土港の先端まで行ければねー」
名人
「駄目、駄目、無理だよ
絶対死ぬ、途中で100%被るでー」
日が暮れだして防寒対策を施す名人
「う~う~
寒いな~
いまからこんなに寒くて
ナイツは大丈夫なんやろか・・・」
日が暮れるのは早い。
時刻は5:00
一気に暗くなる。
ナイツのムービーも撮り終えて
今日はマジでナイツ頑張らなきゃ!
と気合を入れるも、パッとしない・・・
「サバやっ・・・
サバが食いだしたで・・・
それもちっちゃい」
「どうしたもんかな~
もうオキアミ止めてサバの切り身付けて流そうよ!
今日はもう大物狙うしかないよ」
「そうやなー
切り身作戦で行くしかね~な!」
寒さが体の芯を刺激する
雪ダルマのような格好の名人
歩く寝袋状態です。
サバの切り身を付けて一途の望みを掛ける3人
3人全て切り身勝負。
「キリミーソフトリー(Killing Me Softly)
ロバータフラッグバージョンでお願いします。」
ソフトリーに行くんかえ~
アジなモーニンかえ~
名人とキヨーノのくだらないダジャレ合戦が始まった。
ヨシミンには全く理解できない時間帯。
こんな時は気配を消すヨシミン。
そんな時、リールのラジェットが鳴った!
「キターっ!サカナ~っ!
出てったよな~今ライン出たよな~」
「出た出た、でたでー!!!」
「どう?デカイ?」
「いや、どうやろか?あんまり引かんで~
でも付いてるな~?
なんやろか~?」
確かに何かが掛かっている様子だが
引いてない感じ。
カメラを回す前に既に手前に寄せてきた名人
「あぁーエイやっ!!!
コイツが犯人かっ・・・
マジかよ~」
しっかりタナを取っていた名人
恐らくハリスが底を這っていたんでしょう。
エイちゃんの格好の餌食となってしまった。
「マジかよ~期待させやがって・・・
ワレワレハ・・・
ウチュウノクニカラヤッテキタ・・・」
「もうその辺でいいよ!
次に期待しよう」
と思った次の瞬間。
今度はヨシミンにも当たりがあった!
「ウキが入りました!
珍しく俺見てたよ!
サカナですよ~
みなさ~ん、サカナですよ~」
ヨシミンにもサカナ!
っでどうなの?
引くの?
なんかあまり引かないご様子。
気付けば足元まで来ている。
海面にライトを照らすとそこに現れたのは。
「エイっーー!!!」
「またオマエかよ~」
「なんだよーここはエイばっかりかっ・・・」
「いいんだよ、じゃ一応やっとく?
ワレワレハ、ウチュウノクニカラヤッテキタ」
「おいおい、切り身付けてもエイばっかりじゃ
話にならんで~
大丈夫なのか?ここで・・・」
今度はキヨーノの番。
俺もサカナキタでー!!!
「エイ続きだからタナを上げたよ~
だからエイじゃ無い筈だよ~
あれっーーーぜんぜん引かない・・・」
キヨーノもあっと言う間に手元にサカナを寄せて来て
一気に堤防に上げると。
そこにはバタバタとサバがネッ転がっていた・・・
「サバの切り身でサバが喰ってきた」
「一番最悪のパターン・・・」
その後、名人にも切り身にサバが喰ってきた。
「まいったな~」
そうこうしている内に今度はキヨーノ
夜釣り恒例の魚
「ホウセキキントキ」
それも小さい・・・
ノックダウン寸前のおやじ達
なすすべが無くなってる・・・
いったいどうしたらいいんだ~っ!!!
名人
「ここはもう諦めよう!
このままやってもダメやっ!
場所変えようえ~」
キヨーノ
「いいけど、どこ行くよ~!
勝負に出るのはいいけど何処に行くよ?」
名人
「あっち側に移動しよう
底土の根本に移動しよう!」
時刻は9:00
寒い。
寒い。
続く・・・
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